ある段階で本や雑誌などが求められるのかも

 地震後、大きな被害をもたらした被災地。今も避難所生活を続ける方々は多い。地震や津波から必死の思いで何とか逃げてきて、ようやく避難所へ。そして、避難所での長い生活が始まる。
 はじめは、被災者同士が助け合っていく。しかし、避難所生活のストレスなど、多くの問題が出てきたりする。

 そうした生活後、復興活動も進んでいく。ある程度の段階に来たら、必要になってくるのではないか?というのが、SPA!(2011.4.12号)の「ドン・キホーテのピアス 804 ここ数日、僕が考えていたこと」の記事で、筆者・鴻上尚史氏がこんなことを。

 「避難所に、マンガや小説や雑誌が、それもエロ雑誌を含めて、どんどん送られるようになればいいなと思います。」

っと。それには、理由があるといいます。
 阪神・淡路大震災の経験者の話によると、水と食料、そしてトイレの心配がとりあえずなくなると、避難所では何もすることはなくなるという話がありました。そうすると、暇を持て余して、思考はどんどんネガティブな方向に行っていたというのです。

 まだまだ、基本的な食料や水が欠落している避難所がたくさんあるでしょう。しかし、そのレベルを超えたら、豊富なマンガ、小説、雑誌などの差し入れが必要になるのだと筆者は思うそうだ。
 なるほど!だと思います。

そして、鴻上氏は
「そういうものを送ることが少しも自然ではなく、逆に人間がリラックスするためには当然のものだと思われるようになればいいと思うのです。
 そういうもので気が紛れれば、殺伐とした避難所生活も少しは変わるのではないかと思います。」
と。

 これには確かにそれはあるかもと思います。
 今後の支援項目には、マンガや小説、雑誌なども項目に入れてもいいのかもしれません。