原子力の新たな展開

 福島第1原子力発電所事故で大きな課題を提起した、原発問題。今後のエネルギー政策にも大きな影響を与えることになりました。そんな中、アメリカで新たな原子炉の開発が進んでいるみたいです。
 COURRiER Japon(2011.7号)の「biz Need to know」コーナーで「“iPhone原子炉”が世界を変える!? 米国で開発が進む「原子力電池」」という記事がありました。

 原子力電池とは、冷蔵庫サイズの小型原子炉のことで、米ロスアラモス研究所から分離した電力会社ハイぺリオン・パワー・ジェネレーションが開発しました。低価格で小型、かつ移動も容易にでき、一般的な商用原子炉の40分の1の発電量に相当する25MWを出力できるものだそうです。
 画期的な開発ということで、期待を寄せるエネルギー分野の関係者は少なくなく、米エネルギー省スティーブン・チューも「新しい選択肢」として高く評価しているそうです。
 今後、予約済みの130基中100基近くを米国外で展開するそうで、数年以内には、製造に着手できると開発した会社は考えているという。

 ただ、懸念事項も。今回の事故からも、安全性の問題や、使用済み核燃料の取り扱いやテロリストに狙われる危険が危惧されてもいる。
 新たな技術が、この原発不信のこの時期に知るとは(笑)。どこまで安全で、納得できる技術なのか、気になります。