生物の絶滅が進めば、いずれ人間にも

 国際自然保護連盟(IUCN)の2011年版「レッドリスト」によると、生息状況が判明している5万9,508種の生物のうち、絶滅が危惧されるのが32.4%に当たる1万9,265種に上るという。既に絶滅、或いは野生では絶滅したとされる種は861種という。
 この「レッドリスト」は、絶滅危惧種を3ランクに分類しており、このうち「極めて絶滅の恐れが高い」とされたのは3,801種。カエルなど両生類では41%が危惧種とされるが、生息地域の開発や汚染などで、データが得られない種も含めると最大で、56%に上る恐れ間あるという。

 こんな記事を目にしましたが、年々、動植物の動向は深刻になるばかり。そんな話を年々、見て、聞いたりします。
 この背景には、自然環境の変化が主な理由に挙げられるでしょう。環境の悪化は、私たちが生活していても、露骨にわかるほど感じます。その影響は、私たちだけではなく動植物にも当然出ており、そこに人間の動植物へのかかわり方自体もハードになっていることが追い打ちになっているといえるでしょう。
 環境悪化に伴い、二酸化炭素排出量を減らそう、といった地球温暖化対策として省エネ活動に行動が見られてきましたが、同時に動植物からの食という面も今後はさらに重要な視点になってくるでしょう。
 動植物を巡る問題は自然界のサイクルにも大きな影響を及ぼし、地球温暖化といった環境悪化も同じく影響し、二重の悪循環となって私たちに返ってきます。

 自然界のサイクルなのか、私たちの行ないの結果なのか…といった疑問はあるでしょうが、良い方向に進むよう努力も必要ですね。
 これまで当たり前のように見ることができた動植物が、いつか、見られなくなる日がくるかもしれません。大切なものは身近にあるということがよく言われたりしますが、そんな事態にならないようにしたいものです。