最後までハラハラドキドキの「24」

 アメリカを守るまでの24時間を楽しめるドラマ「24」。
 面白いのが設定。1話1時間分の物語で構成されており、24話で24時間になるという点も面白く、1stから大ヒットを飛ばし、第8シーズンまで続きました。

 その「24」をようやく、見終えました!
 最後まで「24」のあの独特な緊迫感とスリル感のある雰囲気は続いて、最後までハラハラドキドキ感を味わうことができました。

 1stはくしくも2001年に放映ということから、現実世界のアメリカ同時多発テロがあった年になり、考えさせられる展開になったと思います。
 シーズン7では、非合法的な捜査手段に対しての問題も取り上げ、主人公ジャック・バウアーがその捜査に関しての問題も取り上げていました。これまで結果としてアメリカを救ってきたジャックに対し、賛否の声が聞かれる中、ジャックは国民が知り、そして、考えることになればいいといった趣旨を話したことが印象的でした。
 このドラマ。現実よりはやく、黒人の大統領誕生から、女性の大統領誕生といった展開があり、現実世界に一つのメッセージを残した物語だったと思います。

 「24」の独特な雰囲気は、見続けると確かに疲れるかもしれません(笑)。しかし、シーズンが進んでも、この独特な雰囲気は顕在で、毎回、次の展開が気になり、そして、悪い知らせや展開は見ている側を不安にさせるものでした。それは、「最後は何とかテロは防ぐんだろう」って思っていたとしても、「どうやって防ぐんだろう……」って不安にさせるものでした。
 良かったのは、それぞれのシーズンの終わりが必ずハッピーエンドではなく、何がしかの問題が残ったりすることでした。テロ防止へのアクションにはリスクや新たな問題を作り出すこともあるということが、しっかりと物語になっていることでした。

 各シーズンを見終えた頃には、果たしてこれよりスケールアップすることは難しいのでは? と疑問になったり(笑)。
 つまり、各シーズンにいろんな要素が盛り込まれており、次のシーズンをどうするか、と考えると、これ以上の脅威や展開は果たしてあるのか? とさせられます。
 多少のマンネリはあったかもしれませんが、展開されるシーズンはそれぞれ新たな視点や問題がテーマになったりして、スケールアップしていったと思います。

 そうして、最後のシーズンとなる「ファイナル・シーズン」(第8シーズン)。どういう風に締めるのか、やはり気になるものです。
 「ファイナル・シーズン」の雰囲気には、このドラマの独特な雰囲気はもちろんのこと、さらにファイナルという雰囲気がありました。
 国に尽くしてきたジャックがどうやって、幕を引くのか? そのジャックがこの後の人生をどう送っていくのか? 気になりながら、「最後ぐらい報われる展開になるといいな」っと思いながら見ていきましたが、そうした気持ちをぐらつかせる展開が、今作でも顕在で、最後までハラハラドキドキの展開が楽しめました。
 ちなみに締めは、「あ~、こういう展開か~」と感じる展開でした。

 「24」。こんな物語が、現実で起こらなければいいと思います。そして、そんな24時間を味わいたくはありませんね(笑)。
 ドラマはそんな24時間を楽しめる展開でしたが、同時に現実世界にこうした問題をどうしたらいいだろうか? という質問を投げかけているようでした。

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