オークションという罠(笑)(From Associe 2009.03.03)

はじめての実験経済学 004
「勝者が敗者になる不思議 落札者を襲う「勝者の呪い」」

 こんなゲームがある。
 「中が透けて見える貯金箱に、10円玉197枚と100円玉5枚を入れ(合計2470円)、オークション(競争入札)にかける。入札者には貯金箱に詰まった金額を”見た目”で推察し、入札価格を決めてもらう。最高値を書いた人が落札者となる。」
 というルールのゲーム。このゲームいろんな意味で自分がわかりそうで、人間の心理が垣間見えるのではと思う。

 このゲーム、「参加者が多ければ多いほど」、主催者側が損をするのではという「心配は杞憂に終わる可能性が高い」。
 というのは、

主催者側からはじめの入っている金額以上に落札させないと元がとれず、損になってしまうのだが、人数が多いほど、額は上がる可能性があるか。だけど、心配でもある(笑)。

 しかし、そんな心配もいらない。
 「海外の実験では、この種のオークションにおいて、最高入札価格(落札値)がその価値を上回る結果がほぼ一貫して得られている」という。「つまり必ず”ババ”を引く人がいる」ということ。「これが経済学で言うところの「勝者の呪い」」。
 やはり、主催者側が損をするのではという心配はいらないのだろう。ただし、人数次第である。ということは、オークションという土台を見つめ直す必要になるのでは。
 これは、議論の場でも当てはまらないだろうか?引くに引けなくなるようなシーン。ただ、これはちょっと違う議論の土台になってしまう。プライドというテーマになってしまう。

 話を元に戻して、ここでは経済人であるならば!
 「完全に合理的な人間(経済人)であれば、自らの利益の最大化を追求する。その場合、費用対効果が最大となる値で入札するはず」である。
 これは単純に考えるべきなのか?そのラインが難しい。

 「オークションに勝つ人は、競売品の価値を他の入札者に比べて過大評価していることになる」。
 これは、人数が多く、合理的(完全)な人々の集まりでない場合だろう。

 これらのことから、現在、オークションがインターネットを通じて、簡単にできるようになっているが、そこに大きな罠がある。その罠にはまらないようにするためには、入札者が目利き力を持ち、高めないといけない。

イケてる大人への羅針盤 #21
「「渋い男」「艶のある女」を演出しよう」

 「「顔と体は心を代弁している」という英語の諺がある。化粧や筋トレでどんなに顔を繕い、体を鍛えたとしても、外見には本当の心の状態が反映されるという自然の摂理」ということだ。
 「中国では、人間の顔は40歳を過ぎると生き様が如実に表れる」という。
 自分に対しての大きな課題。そして、これは、外見からの雰囲気としても、見受けられる。オーラにも出てくるのだろう。

 「「大衆の視線」ではなく「自分の視線」のために、自分の体と心を鍛えること」。
 自分の土台をしっかり持って、強くなる。自分の視線が一番影響があるだろう。

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