地域の方言が減っていくことということは?

 日本経済新聞の記事で、「東北で語り継ぐ取り組み」という記事がありました。

 被災者が高台や都市部に避難したり全国から支援者が流入したりして、方言や伝承の話し手の影が薄くなっているそうです。東日本大震災で被災した三陸沿岸では、海と山で分断されたリアス式海岸の浜では歴史的に内陸の街との文化交流が少なく、独自に進化した単語や文法、発音が多いそうです。
 方言は、それぞれの地域でしか使われない表現もありますね。

 被災地にのみ分布する方言は、143語が判明しているそうです。しかし、震災で話し手が全国に散らばってしまし、方言の力が失われてきているという問題が発生しているそうです。

 でも、それは震災にあったからだけではなく、方言が減少する流れなのは、世の中の傾向でもあるそうです。日本の教育分野でも英語の学習には熱心だけど、地元の言葉を教える機会は減っているというのが現実。
 日常的なものと、災害にあったことから、方言の存在が薄れてしまうことに。

 でも、方言の存在は結構、大きいもの。地域の言葉はアイデンティティーを持っているともいえ、方言を軽視すると、デメリットもでてきたり。例えば、地域の言葉は周りの人と感情を共有し、一体感を高める力を持ちます。
 ただ、その一方で、方言によるデメリットも。例えば、被災者への支援でのコミュニケーション問題。方言が分からない場合、地域以外の人が理解するのにはかなり難しかったり。

 それでも、やはり、方言の存在は貴重なもの。震災後に東北の人口移動は活発になり、それだけ方言への影響も出てきているそうです。
 言葉は目に見えないですが、話す人がいなくなれば消失してしまいます。

 こんな内容の記事でした。私も地方出身者ということで、身近な地元の方言がたまにでてしまいます。まぁ、そんな簡単には、方言をなくなることもないのですが、それでも他の地域に長くいれば、地元の方言が忘れかけてしまうことも。
 この方言の問題、真面目に考えた方が身近な生活にいいのではないかと思います。

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