なるほど! 「表現について考えさせられる『図書館戦争』シリーズの作者の想い」を自分なりに解釈

 有川浩氏の小説『図書館戦争』シリーズ。文庫版の最後には、作者との対談がが掲載されていて、それがすごく興味深い内容でした。
 興味深かった内容を紹介しますが、詳しくは小説を読んでください(笑)。

言葉の表現の自由
 言葉の表現は難しいです。何気ない一言が相手を傷つけていることもあります。それが公共的に影響する場合は規制されていくことになります。しかし、それだけではなく、今度は規制されるだろう表現を自主的に規制していく、自主規制に進んでいきます。この自主規制が独り歩きしていくと、規制用語だらけになり、身動きが取りにくくなります。
 ここで、一つの疑問が出てきます。果たして、規制される用語が、本当に規制されるべきなのか、ということです。要は規制や自主規制が勝手に独り歩きをして、それによる被害もあるということです。
 もちろん、本当に規制されるべき表現もあると思いますが。

価値が高いのは何?
 どこか、エリートや著名人や学者がいうモノが価値が高いようなとらえかたになりがちですが、果たして?
 「面白く」「考えられる」……などなど興味深いモノが、価値があるモノで、それは、大衆だからとかエリートだからとかではないのでは。

全力を出さない人間は、夢をあきらめることさえできない
 シンプルにそうだな~って(笑)。

日本語の特性
 日本語の特性として、漢字の要素が大切なことが挙げられます。例えば、新聞で一目で項目が分かるが、英語では難しいもの。
 そして、漢字をひらがなにしすぎるのも問題だったり。全く違う感じ(同じひらがな)をひらがなにすれば、意味が分からなくなったりするからです。
 面白かったのは、「言葉を話して、耳で聞いた瞬間に、漢字を貼り付けて理解する」、という神業が成り立っているから、すごいですね。

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