脱原発へはどうすればいいのか?

 雑誌「Newsweek(2012.10.31号)」の特集は「脱原発のコスト」。
 東日本大震災で福島原発事故により、世界的に原発の注目度が高くなりました。ヨーロッパでは原発の検査を実施することになり、ドイツでは脱原発へ歩を進めました。脱原発に向かう国もあれば、原発を進める国もあります。
 日本では原発に対しては厳しい状況になっています。これまでの原発政策は、推進派が主力で、推進ありきの状況に偏っていました。問題点がありますが……(それを理解した上で原発を取り入れていこう)という声はなかなか厳しい状況でもありました。それだから、当然、原発は危ない、という声は脇に追いやられて……。
 このようなことからも、原発推進が前提でインフラ環境が進められてきたわけで、原発がピンチになった場合、それを補うことは確立できていないという状況です。そういうわけで、今回の原発の行方の展開ですが、現実的に原発ゼロのハードルは高かったり……。
 目標はゼロでも、すぐにゼロは厳しい。ゼロにするためには、現実に原発を使用しない場合のリスクや問題がふりかかってきます。
 特集記事ではそのリスクと問題を取り上げていました。「原発と生きるフィンランドの覚悟」では原発賛成ではないが、合理的に原発を利用するという立場で、それを理解した状態で原発を利用していくという、フィンランドの事例が取り上げられていました。そこでは、原発への取り組みの流れもありました。
 「脱原発優等生ドイツの憂鬱な現実」では、脱原発に舵をきったドイツの現状を取り上げていました。脱原発に舵を切ったドイツですが、それにより大きな弊害が今、ドイツを襲っているそうです。地理的にも再生可能エネルギーを十分に適用できないことからも、再生可能エネルギーの取り組みに黄色信号がともっているそうです。特に太陽エネルギーをもとにした発電は、天気が恵まれないことが多いためということが課題となっているそうです。技術的な問題だけではなく、その地理的な自然環境の問題が課題になっているそうです。それに、原発をやめることで、特に冬の電気供給が厳しいものになっており、周辺国からの電気輸出が多くなり、逆に周辺国の原発施設が増える恐れも出てきているそうです。もう一つ、日本でも取り組みが始められましたが、再生可能エネルギーの電気買取システムは、ドイツでも壁にぶちあたっているそう……。
 「ゼロ原発より大切なこと」では、問題の一つに原発の取り組みが始まった頃からある、「原発のゴミ」の問題が取り上げられていました。原発を使用すれば、廃棄物が出ます。しかし、その廃棄物の処理はなかなか確立されていなく、それを行う場所もなかなか……。
 原発ゼロを目指すには、現実的にクリアしないといけないことが出てきます。これまで原発推進の道を進めていたため、それに沿った環境・施設・設備の整備が進められてきました。原発をやめれば、原発ありきの整備は(原発にかわるモノがなければ)機能しなくなってしまいます。
 その環境なり、得られるメリットをどうするか、これが今の、今後の課題となっています。私達はどこまでそれを納得し理解し、行動できるか。現実的な問題がクリアできなければ、なかなか難しい、という。これを記事では指摘していました。

 「失われた収容所の記憶を求めて」は、日系アメリカ人作家が語る強制収容所で過ごした内容で、興味深かったです。

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