「鳥のように、川のように ~森の哲人アユトンとの旅~」/長倉洋海

 フォト・ジャーナリストの長倉洋海氏の本ということで、読みました。

ブラジル先住民アユトン・クレナックは森の哲人だ。彼は言う。「我々の言葉で『生きる』事は『呼吸』と同じです。宇宙のすべては呼吸しています。人は死後、地球や宇宙全体を支えている全宇宙パワーの一部となるのです。一個の生が個人的体験を超えて、全宇宙に広がっていくのです。それは一つの希望です。『死』に恐れを感じる必要はないのです
(本の裏表紙より)」

 「フォト・ジャーナリストの眼」の本で長倉氏に魅了され、それ以来、長倉氏のファンになってしまいました(笑)。
 長倉氏の本も何冊か読みましたが、読み応えがあります。それと同時に考えさせられます。
 本書では、ブラジルの先住民への取材という内容になっていて、アユトン氏の同行取材。これまで、長倉氏の本を読んできましたが、どこか共通するところは、アフガニスタンでもエルサルバドルでも、同じ人間であり、平和や自然、そして、家族や仲間達を大切にしているというものでした。それらを目指し、活動している、ということです。
 国民性ということで、外国人をどこか異質なものと感じやすいものに、いや、実は同じ人間ですよ、と語りかけてくれ、優しく納得させられる内容が、長倉氏の本には込められているように感じます。そして、平和や愛、地球、生と死とは? というものを求めているようにも。

 長倉氏の本を読んでいると、どこか心が洗われるように感じます。文章もすごく読みやすく、さらにはわかりやすい。そして、疲れない(笑)。考えさせられる内容ですが、それが疲れない。
 どこか水が流れるように自然に考えているような感じです。

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