人口と環境、経済と国

 今年(2011~2012)の年末年始は読書の時間にしました。といっても、ほぼ雑誌ばかりの日々でしたが(笑)。2011年の仕事が終わってから、書店巡りをしました。休みのこの機会に新たな雑誌を読んでみようと思っていました。それに、愛読している雑誌の中に、「ちょっと愛読まではいかないかな~」っていう雑誌が出てきたこともあります。
 そうしたことから、以前から気になっていた雑誌を買ってきました。「FOREIGN AFFAIRS REPORT」という雑誌です。ちょっと高めえだったこともあり、手に取るだけでしたが、買って読んでみることにしました。

 「FOREIGN AFFAIRS REPORT」(2011 NO.12)の「疾病の蔓延が中国経済を脅かす―中国は「アジアの病人」なのか」「ロシアの「死にゆく社会」―想定外の人口減少はロシアをどう変えるか」「70億の人口を地球は支えきれるのか――環境問題、食糧問題、家族計画と女性への投資」の記事が興味深かったです。
 新興国の経済が特に好調だった最近ですが、問題はこれから。欧米は金融危機で危機的だし、日本もピンチ。経済に勢いがあるのは、アジアの新興国の中国とか。でも、そんな中国といった新興国ですが、今後大きな課題にぶつかって、その勢いは止まるとまではいかないまでも、失速しそうです。
 というのも、人口問題が大きな課題になっています。これまでのアジアの発展は、人口増加によるものが大きかったとも言われています。日本も人口増加の時代に、大きな発展をとげましたが、中国はその人口増加の発展が過ぎようとしているという説もあります。そして、中国では今後、人口問題以外でも経済的な打撃がきそうです。というのも、「病気」という問題が中国の経済に大きな打撃を与えているというのです。
 最近の経済発展は、中国の地域の経済発展のノルマという面からも加速してきたといいます。昔は医療体制もそこそこ成立していたそうですが、経済発展の軸を強めた結果、医療体制が変化し、その変化に「病気」という問題が拡大。問題は「病気」などになってしまうことで、経済発展が失速してしまい、効率的な経済発展にブレーキをかけているということです。
 経済を発展するために働くのですが、その働くということが病気というリスクで阻害されているというのです。この病気を治す、病気を発生させない、という医療体制が崩れたことで、病気が拡大し、労働に支障が出てしまったのです。
 そこには、国(政府)と地方の関係もあり、国は医療体制も考慮としても、地方はそれをそのまま受け入れられていない、という連携不足も。さらに、公害問題により、環境悪化も深刻で、病気になる後押しをしてしまっていると考えられています。
 このようなことから、中国の今後の課題に一つには、医療体制を改善できるか、ということが挙げられています。

 ロシアでは「人口問題」が深刻になってきています。日本もそうですが、人口の現象問題はロシアも悩んでいて、その対策に追われているそうです。
 経済発展には人口増加という背景もあり、この問題は深刻です。ロシアではこの20年間、戦時でもないのに人口が減少しているそうです。問題はこの人口問題は、経済にも軍事にも影響します。人口が減れば、経済失速に繋がり、さらには、軍事面でも縮小ということにつながってしまうのです。そうなると、国の力に影響し、世界との関係にも影響が出るでしょう。
 ただし、人口減少の原因は明確にはわかっていないそうです。しかし、いくつか考えられることがあるそうです。
 ロシア人のウォッカ好きが影響していたり。他に心臓系疾患、中毒、ケガ、自殺、殺人、交通事故など。特に心臓系疾患による死亡率は西ヨーロッパ諸国の3倍以上だそうです。それに、喫煙や食生活、疾病の予防体制や公衆衛生環境が影響しているとみられています。
 それ以外に問題を拡大している背景の一つに、教育と家庭の崩壊があるそうです。ロシアの高等教育を受けた市民の数は、豊かな欧米諸国の多くと肩を並べているそうですが、質の面でいうと、欧米諸国の質からは下がるそうです。それは、教育制度が崩壊しているとみられ、その影響があるという。一般に教育水準が高い国では公衆衛生の水準も高いというのですが。
 そして、もう一つ。ロシア政府はこの人口減少問題に対し、第二子以上から補助金を支給するという試み。しかし、うまくいかないものです。さらに、家庭の崩壊ということから、育児放棄の問題も深刻に。
 ロシアが抱える問題は、周辺国や世界にも影響していくので、恐いですね。

 最後に地球の人口が70億にということで、果たして地球の環境は、人口をカバーできるのか。
 そして、人口問題の一つに「女性」がキーポイントになるとのことです。「女性」の権利、社会進出が改善させることで、人口問題にも良い影響が出るというのです。
 例えば、家計一つとっても、予想外の収入があった場合、男性はお酒などに使ってしまうケースが多いそうですが、女性は子供などのためといった家族全体に使うケースが多いそうです。この例え、男性としては痛いですね(笑)。

 といった感じで、興味深く読みました。文章は翻訳ということで、読みにくさはあるものの、内容は面白いです。長文な記事もありましたが、じっくり読むと長期的なまとまり間と深さがあって、面白かったです。

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