「ヘスースとフランシスコ~エル・サドバドル内戦を生きぬいて~」/長倉洋海

 フォト・ジャーナリストの長倉洋海氏。「フォト・ジャーナリストの眼」を読んで、虜になったフォト・ジャーナリストです(笑)。

中米の、そのまた真ん中の小国、エル・サルバドル。1982年、内戦の続いていたこの国に、ひとりの若い写真家が、自身の転機を求めて飛びこみます。難民キャンプで目を留め、フィルムに収めた三歳の少女の姿――結局彼はその後二十年にわたって、少女の成長と人々の暮らし、それを取り巻く社会の変貌を、幾度にもわたる訪問で追い続けることになりました。……ページをめくるごとに、“想い”にあふれた写真と文章とが熱く響きあいながら語りかけてきます。
(本の表紙裏より)」
難民キャンプで育った少女と、もと少年ゲリラ兵――ふたつの人生がめぐりあい結ばれる物語に、民衆の現代史がくっきりと浮かびあがる。二十年にわたる取材が結実した、心打つフォト・ルポルタージュ!
(本の帯より)」

 長倉氏がエル・サルバドルへと取材に行って、そうして、その取材は20年となる長期の取材になった。そうした取材の中、出会ったヘスース、フランシスコ、カルロス、ビルマ、ラモス…といった人々。
 エル・サルバドルの取材への長期取材になったいきさつと、出会った少年少女、多くの人々の人生の一部を垣間見る本です。
 現地の人々の本当にある生活。苦しみや悲しみ、楽しみなど、様々な出来事と長倉氏の想い。特にヘスースとフランシスコの二人を追った内容になっています。

 現代の報道の中で、長倉氏は身近な生活といった、人々の生活に焦点を当てた報道で、読む側にも熱い思いが伝わってきます。
 写真や文章の中に、長倉氏の熱い想いがあり、そこからエル・サルバドルのヘスースやフランシスコといった人生を垣間見ることができます。

 報道に嫌気がさす最近ですが、こうした熱さを感じるとまだまだ報道にも希望があるのではないかと感じます。
 本を通じて、ヘスースやフランシスコといった人々の熱い人生を感じ、大切なものを思い出させてくれる一冊です。

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