「マトロック・ペーパー」/ロバート・ラドラム

 ロバート・ラドダム氏の作品ということで、買ってきました。これを買ったのは確か、ジョン・ル・カレやラドラムの小説をとりあえず探していた時で、早稲田大学近くの古本屋で見つけました。
 タイトルを見て、ラドラムということで、カウンターに本を持っていったのを覚えています(笑)。

「カーライル大学教授マトロックは、麻薬捜査官の接触をうけた。ニューイングランド全域を牛耳る麻薬組織がカーライルに潜伏している…マトロックにとっては寝耳に水の話だった。しかも、組織の触手は大学の中にまで伸びているという。
 近くカーライルで組織の秘密会議が開かれる。だが、日時、場所、出席者の顔ぶれは謎だった。捜査官の使命は、マトロックを巻きこんで、組織の実態を探らせることにあった。
 だがその時すでに組織は動きだしていた。二人の接触直後に、捜査官は殺害され、やがて不気味な触手はマトロックの身辺に及びはじめた。

(あらすじより)

 主人公のマトロックは、弟を麻薬で死んでいることで、麻薬には強い敵意を感じていました。そこに、麻薬がらみの大きな事件を背後で操っている組織を探るというミッションがある日、与えられました。マトロックは普通の教授であったのですが、捜査機関は時間の無さも一つの要因で、マトロックを引き込んで、物語が始まります。
 その引き込み方ははやいもので、強引であり、ちょっと無理があるのではないかと思います。それに、マトロックの行動はちょっと府に落ちないように感じるものの、物語は進んでいきます。
 ラドラムの小説は背後に秘密結社といった大きな要因が働いている、というのが見受けられ、今回もそういう展開。それが好きで読んでいます(笑)。ただ、今回の秘密組織は不発でした。どこか、中途半端でした。しかも、秘密組織のボスが誰だという展開も、途中で「こいつなんでは?」と思っていたら、そうだったという…(笑)。当たってもいいけど、なるほど~って、感心されるぐらいの衝撃が欲しいものです。
 駄作とまではいきませんが、いまいち感はぬぐえません。そこそこ楽しむということはできるかと思いますが。

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