「依頼人を救え 不安社会の深層」/丸山佑介

 様々な問題を抱えた人々は到る所にいます。その中には、警察にも親しい人にも相談できない問題を抱えて、探偵事務所にやってくるという。そうした問題を少しでも解決に近づかせる、という探偵もいる。本書はそんな人を助ける、という熱い探偵達が扱った探偵依頼が紹介されています。

「失踪者が年間10万人を越える今、不倫、ストーカー、宗教、強要など社会は驚くほど事件に満ち溢れている。しかし当事者の人生を崩壊させるほどの事件であっても、民事不介入の警察では解決が難しい。現代に生きる我々は誰もが依頼人に、調査対象者になりえるのだ。疾走するリアルな探偵の姿、「普通の人々」がおちいった人生の闇、そこから浮かびあがる不安社会の深層を描く!」
(本のあらすじより)

 本のあらすじにもあるように、不倫やストーカー、宗教がらみやお金関係、ボディーガードまで、様々なケースが紹介されています。探偵事務所にも様々な事務所があり、架空請求みたいにお金の請求をする事務所やグルになって儲けようとする事務所といった、悪徳探偵事務所があるという。
 私は探偵事務所にはお世話になったことがありません。しかし、都市圏で生活していると探偵事務所だけではなく、様々な業種に対し、悪徳がついているものがあったりして、全部がきちんとしたものでないことが感じられました。そうしたことから、探偵事務所でも悪徳ではないかどうか、判断が素人には難しいもの。
 本書で紹介されているのは、GK探偵事務所が取り上げられています。人を助ける熱い思いを持った探偵達の扱ったケースが紹介されていて、本書を読むと「GK探偵事務所の株は上がるだろうな~」と感じます(笑)。でも、ホッとします。
 いろいろな仕事には、いろいろな人々を支える何かがあったりするものです。それを与える側の思いで、受ける側の人生が変わってくるものです。

 本書の構成や文章としての伝え方も、すごく分かりやすく読むことができます。探偵という一つの仕事に、命をかけている熱い探偵達がいることがわかり、探偵というイメージを良くするものでしょう。それに、本書を読んで、問題を抱えている人が問題の解決に希望を持つようになるかもしれません。
 GK探偵事務所を通じた、探偵というイメージの向上はあるのではないかと思います。

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