「アメリカから<自由>が消える」/堤 未果

 9・11の米同時多発テロは世界を大きく変えました。同時に、アメリカ自体も大きく変えました。
 これまでアメリカの「自由」は、世界から大きな反響をもたらしていました。その反響は賛否両論がありますが、「アメリカン・ドリーム」という言葉が話題になったことから、大きな影響を与えてきたことがわかります。
 そんなアメリカから自由というものが見直されているようです。

「歴史を振り返れば、<言論の自由>は、それは最も必要とされる時に抑えこまれるということが見えてくる。<言論の自由>を抑えこむためにつくり出された日常のなかのさまざまな仕掛け、それらに煽られて拡大していく<恐怖>。その<恐怖>に私たちの無知と無関心が力を与えてしまい、社会が閉じられていくのだ。自らの頭で考え、検証し、疑問を持つことをやめてしまえば、真実とそうでないものを選り分けることは難しい。<恐怖>に打ち勝つ一番の方法は、何が起きているかを正確に知ることだ。」

 上記は本の帯から抜粋したものです。
 アメリカはテロとの戦いを進めると同時に、「言論の自由」に大きな縛りをつけようとしている、というのです。日本に住んでいて、アメリカの直接の雰囲気はわかりませんが、アメリカはどこか、監視社会へと進んでいるように感じました。本書の内容は、その「言論の自由」や国民の行動に大きな影響(規制)が出ている状況について、著者が語っています。
 戦争中の日本やドイツなど、監視国家なる「恐怖」が渦巻く社会へと、変貌してしまう危険を訴えています。「言論の自由」は国家から発するものではなく、私たちが守っていかないといけないものだと。
 読んでいて、あのアメリカがどんどん、「安全」と謳いながら、国民をがんじがらめにしていく…という内容に恐怖を覚えました。そして、知らないうちに、国民を束縛する、理不尽な現実を生む、法律なりが決められてしまうという行い、同じことは日本にもありますが、改めて考えさせられました。
 この現象はアメリカだけではなく、日本にも当てはまることかもしれません。そして、アメリカの行いが日本にも影響してくることから、この後、アメリカがどういう風に進んでいくのかは、注視する必要があるように感じました。

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