「スパイの家系(上・下)」/ジョン・ガードナー

 スパイ小説が大好きな私は、これまで多くとは言いませんが、いくつかのスパイ小説を読んできました。ジョン・ル・カレの「寒い国からきたスパイ」やロバート・ラドラムの「ボーン~」シリーズ、ウィリアム・ボイドの「震えるスパイ」といったスパイ小説を読んできました。スパイ小説はたくさんありまだまだ読みきれていません。
 スパイ小説の巨匠と言えば、先ほども挙げたジョン・ル・カレが有名だと。そのジョン・ル・カレを最近になって、読み始めたわけで、書店に代表的な「寒い国からきたスパイ」とかしかありません。そこで、古本屋を巡っていたら、この小説に出会いました。しかも、もう絶版と言うことでした。運良く巡り合ったというわけです。タイトルを見た瞬間、手に取って、面白そうだと思いました。値段を見ると、絶版だけあって、少々値が張りますが。

 ストーリーは背表紙から以下に。

「<将軍>と呼ばれたレイルトン一族の首領が死去した。各地から集まってきた一族の者たちは、草創期にあったイギリス情報組織の密諜によって、諸国へ散ってゆく。いっぽう、ドイツでは、イギリス軍下士官に片脚を奪われた男が<漁師>という暗号名を持つスパイとなり、イギリスへの復讐の刃を研ぎ澄ましていた――ボンド・シリーズの著者による、爆発的スリルに満ちた大河スパイ小説。」

「第一次世界大戦、アイルランド独立運動、そしてロシア革命――。揺れるヨーロッパで任務に就くレイルトン一族の者たちの運命は、忠誠と流血、そして裏切りに彩られてゆく。血を分けた人々がつぎつぎと倒れてゆくなか、チャールズはついにグラスゴーの駅で目指す<漁師>を発見した。同じ列車に乗り込んだふたりは、コンパートメントの中でいよいよ生命を賭けて対決するのだが――。」

という内容です。物語はスリリングさとかはないものの、何か読み進めていく魅力があり、どこか日記のような感じもしました。何か、スパイの家系の人生という感じです。どこか、綿密に戦略的に展開されていくというよりは、物事が起こって、それに取り組んでいくという、出来事があって物語が進んでいくという感じです。そのため、「この後、どうなる?」というより、どういう人生と生活ということが気になる内容でした。
 だから、日記を読むような、こんなことが起こって、誰がこんなことをした。そして、こういう風に行動した、というような。それでも、どこか不思議と読み進めていく、展開でした。

 この小説を読み終わって、最後の解説を読んだところ、ジョン・ガードナーは007も書いているのですね。それに、今作は3部作の1つだというのを知りました。ということで、2作目も気になるところですが、果たして手に入れることができるのでしょうか?(笑)

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