英国王室に関して~ダイアナ元妃~

 4月29日、故ダイアナ妃の面影を残すウィリアム王子と中流階級出身者のキャサリン(ケイト)・ミドルトンさんの結婚式が行われた。毎日新聞ではこの日の国際面でほぼ一面にもなる紙面で取り上げられていた。
 正直に言うと、イギリスは好きだがダイアナ元妃の件に関しては、そこまで興味がわいてこなかった。それもあり、今回の結婚の話もどこか、ただこういう出来事がありました…という感じだった。
 なので、ダイアナ元妃への人気から亡くなった時の世界の衝撃、といった話題に関して、私は「なぜ、そこまで騒ぐのか?」と思っていたのを思い出します。しかし、記事を読んでいて、その理由が少しは理解できました。

 ダイアナ元妃は王室の体質になじめず、慣習に挑戦したそうで、その典型がウィリアム、ヘンリーを両王子を「普通」に育てることだった。チャールズ皇太子は、親子でありながら母親のエリザベス女王と形式ばって握手であいさつするような育てられ方をしたが、ダイアナ元妃は王子らをファストフード店や映画館に連れて行き、人前で平気で抱きしめたという。
 国民は王室と闘ったダイアナ元妃を応援し、その結果、エリザベス女王は「開かれた王室」への努力を重ね、危機を克服し、今では7割以上の国民が王室の存続を支持しているという。

 ただ、英国の王室に関しては、これだけでなく様々な問題もあるだろうし、国民の意識も一つではない。
 ただ、今回、エリザベス元妃の人気の背景が少しだけ理解できた。