プライバシーと便利さのバランスが難しい

 現在、電気というものはあって当たり前のような存在。今回の震災で計画停電をしないといけないまでになり、電気のない生活が実際に訪れた。
 電気がある生活は便利。それに、私たちの身近なところで、電気がないと利用できないものも実に多い。携帯電話やテレビ、パソコンなどなど。実に多種多様で電気が源となっている。
 そんな当たり前で便利な存在になっているもので、インターネットがある。インターネットは今ではいろいろな情報を収集でき、しかも発信もでき、コミュニケーションツールとしても活用できる。
 そんなインターネットの中でも、大きな存在を誇っているのが、グーグル。そのグーグルでちょっとしたトラブルがあり、そこから便利さへの懸念が浮かんでくる。

 Newsweek(2011.4.27号)の「プライバシーも過保護は禁物」の記事。
 グーグルは昨年2月、電子メールサービス「Gメール」にソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「グーグル・バズ」を追加した。これがトラブルに発展。ユーザーが参加を望まなくても一部機能が自動的に有効になっており、「無効にする」を選んでもバズのネットワークから個人情報を完全には削除できず、自発的に参加した場合でも、個人情報を公開しない方法が明示されていなかった。さらに、バズはグーグル自体のプライバシーポリシーに違反していたという。
 そこで、米連邦取引委員会(FTC)からプライバシー保護を強化するに求められ、3月末新サービスのプライバシー侵害を巡って、FTCとの包括的な和解案を合意。グーグルはインターネットサービス企業で唯一、個人情報の取り扱いについて、2年後との外部監査を20年間受けることにした。

 プライバシーは多種多様な場面で問題になっている。そして、議論もされてきたが、課題も多かった。プライバシーを守るという動きが強くなってきたが、そこに同時多発テロなどで安全とプライバシーとの課題が生じたり。
 プライバシー侵害による大きな被害もあるから、簡単な話ではない。プライバシー侵害が起これば、企業が個人情報の蓄積を減らし、複雑な手続きを踏まえなければ増やせないようにすべきだという方向に向かいやすくなる。

 しかし、企業が個人情報を集めることのデメリットには注目するが、個人情報がなければ不可能な技術革新のメリットも注目する必要はある。
 例えば、グーグルの機能で、スペルチャック、フル・トレンズ、音声認識といったデータに基づく機能は、データがあればこそできる技術だ。
 それらの技術は、それらの技術のために検索キーワードの蓄積を始めたわけではなく、キーワードの蓄積を始めたからスペルチェック機能なり構築でき、最終的にはデータベースが役に立つ可能性に気付くことになった。

 何もプライバシー規制が間違っているとはいわないが、きちんと議論は必要だろう。
 そのためには、規制による今後の新たなサービスや技術が出てこない結果、問題が解決されずになることもあるという代償があるということも認識しておく必要があるかもしれない。

 プライバシーと便利さ、規制と便利さ・・・他にもいろいろな組み合わせのテーマがあると思うが、いろいろな面での視点を認識、理解が必要だと感じる記事だった。

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