東北地方太平洋沖地震が与えたもの(下)

 一方で地震の影響で津波が深刻な被害をもたらした。3月11日14時46分に地震が発生し、岩手県陸前高田市では、敷地には地割れが生じた。15時53分頃、海の色が変化し、北側の埠頭を津波が乗り越えた。津波の勢いは深刻なものだった。
 沖愛の海面はまず12分ほどかけてゆっくりと2m上昇し、その後の2分間で5mまで一気に跳ね上がった。津波は高さを10m以上に増幅して沿岸に襲来。自由落下が加わり、流速の大きい「射流」と呼ぶ流れとなって建物を破壊した。海面が緩やかに持ち上がる一般的な津波は「常流」で、水深があっても流速は小さい。水深が同じであれば、射流は常流と比べ、数倍のエネルギーを持つとされる。
 一定の高さの津波が襲った際の浸水域などを示す「津波ハザードマップ」は、全国の653沿岸市町村のうち47%が未整備だったという(2010年に内閣府が実施した調査)。今回の津波では浸水域がハザードマップの想定を大きく上回ったほど、津波の被害は深刻だった。

 今回の東日本大震災に加え、長野建や静岡県でも地震が発生。
 3月12日3時59分、長野県北部を震源とする、マグニチュード6.7の地震が起こった。8つの町村で164棟の住宅被害が出て、震度6強を観測した長野県栄村では、住宅2棟が全壊するなど少なくとも43棟の建物が被害にあった。
 さらに、15日22時31分には、静岡県東部でマグニチュード6.4の地震が起き、富士宮市で震度6強を観測。県内で600棟近くの建物に被害が出たが、いずれも一部損壊で、全壊した建物はなかった。

 東日本大震災での被害の大きさは実に大きかった。地震の揺れにしろ、津波の脅威にしろ、今後、起きるだろう「東海、東南海、南海地震」を思うとぞっとする。
 東海、東南海、南海地震は、30年以内の発生確率をそれぞれ87%、70%、60%と推定されている。3つの大地震が連動すれば、現行の耐震設計の想定に比べ、超高層ビルに作用する地震力が1.5倍から2倍になるケースもあるという。

 地震大国・日本。これまでも大きな地震は起こってきたが、どうやって大地震による災害対策を進めていけばいいのでしょうか。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)