国際情勢を見る上でのヒントが盛り込まれていた、新書「世界観」(佐藤 優)

 国際情勢と日本を見る上でのヒントが盛り込まれていました。

本書はこの5年間に世界で発生した大事件に対して、作家・佐藤優氏が正面から思考した記録である。
国際情勢分析は、同氏にとって外務省主任分析官時代からのライフワークである。
インテリジェンスや地政学、宗教的知見から事象の「本質」を導き出すアプローチは、大陸から隔離された島国で暮らす日本人が国際社会で生き抜く術でもある。
(本より)」

 興味深かった内容は、

・国際法的に、戦争が終結するためには、平和条約を締結するか、合意文書で戦争の終結を宣言しなくてはならない。日本は1945年8月15日に終戦を表明し、同9月2日に降伏文書に署名した。これで戦闘行為は終結したが、国際法的な戦争状態は続いていた。
 米英など西側主要国との戦争状態は、1951年9月8日に署名されたサンフランシスコ平和(講和)条約によって終結した。平和条約は翌1952年4月28日に発効し、国際法的にはこの日に日本が主権を回復し、連合国の大多数との戦争状態から脱したことになる。
 ソ連は、サンフランシスコ平和条約に署名しなかった。従って、1956年10月19日に当時の鳩山一郎・首相とブルガーニン・ソ連首相が署名した、戦争状態の終結を明記した日ソ共同宣言が同年12月12日に発効するまで、国際法的には戦争状態にあったことになる。

・物の見方、考え方を情勢論から存在論に転換すれば、復興の道筋が見えてくる。
 存在論とは、日本人、日本国家とは何であり、我々は生き残ることができるのか、もしかしたら滅亡してしまうのではないかということまで、根源的に考えること。

6/10)

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)