国際的なスケールになりそうな展開が楽しめた、小説『警視庁公安部・青山望 国家簒奪』(濱 嘉之)

 安定した面白さで今作も読み入りました。

組ご法度の覚醒剤取引に手を出した若頭が名古屋・栄で爆殺された。背後には、バハマリークスに端を発する国際金融の闇が――。英国のEU離脱、アメリカ大統領選と、意外な結果に終わった〈国家簒奪〉の波は、どこに向かうのか。日中韓のマフィア勢力図が激変するなか、公安のエース・青山望は国家の敵を追う。絶好調シリーズ第9弾。
(小説のあらすじより)」

 このシリーズ、フィクションですがちょっとした時事を知るのにもいいのかもしれません。国際問題などそうした話題にも触れており、一視点ということでも楽しめ、小説としても面白いです。
 今作は今話題のアメリカの大統領、英国のEU離脱についても触れています。果たして現実世界に活かせるヒントも多いかもしれません。

 そうしたことから毎回楽しんで読んでいますが、安定した面白さで毎回楽しめます。
 今作も主人公・青山の活躍と、同期の3人の活躍が見れます。青山の活躍はもちろんですが、他の同期の活躍はそれぞれの物語で、ちょっと比重が違ってきたりします。
 そうした同期の個性と青山の個性が融合して、事件解決へと導く物語が面白いです。

 今作で第9弾となるわけで、今後の行方も気になるところですが、肝心の物語はなかなかスケールがでかい犯人たちとの対決になり、それはまだまだ序盤戦のよう。
 今後の楽しみへのスタートというような感じでもあります。

 安定した面白さで物語を楽しめる作品となっていました。

7/10)

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