いい感じの微妙なつながりがスパイスになった、小説『首折り男のための協奏曲』(伊坂 幸太郎)

 伊坂幸太郎氏の独特な不思議ワールドが楽しめました。

被害者は一瞬で首を捻られ、殺された。殺し屋の名は、首折り男。テレビ番組の報道を見て、隣人の“彼”が犯人ではないか、と疑う老夫婦。いじめに遭う中学生は“彼”に助けられ、幹事が欠席した合コンの席では首折り殺人が話題の上る。一方で、泥棒・黒澤は恋路の調査に盗みの依頼と大忙し。二人の男を軸に物語は絡み、繋がり、やがて驚きへと至る! 伊坂幸太郎の神髄、ここにあり。
(小説のあらすじより)」

(ネタバレ注意です。)

 物語はつながっているようでつながっていない。
 物語を読んでいてはじめちょっとショックだったのが、次の章になって、「これは短編集か?」と思いました。私はあまり短編集が読まないのでちょっとショックだな~っと思いつつ読んでいると、物語は微妙につながっているようで、そのつながっている感がいい感じで短編集ではない物語に感じられ面白く読みました。
 ということで、もともと短編だったものを、つなげているようです。

 そして、その微妙なつながりが、いい感じで読むスパイスになって、世にも奇妙な物語のような面白さ、不思議な物語を楽しませてくれました。

6/10)

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