新たな段階に突入した黒田シリーズが楽しめた、小説『警視庁情報官 ゴーストマネー』(濱 嘉之)

 黒田シリーズが今作で、新たな段階になりました。
小説『警視庁情報官 ゴーストマネー』(濱 嘉之)

「日銀総裁からの極秘電話に警察庁幹部は震撼する。廃棄に回したはずの古紙幣千五百億円が、溶解処分されずに忽然と消えたというのだ。複数のコンビニATMから巨額の金が不正に引き出される事件も発生。二つの事件捜査にあたる情報室の黒田純一が着目したのは、金の輸送方法だった。最新の捜査技術でホシに迫る!
(小説のあらすじより)」

 これまでは黒田自身がエージェントとして楽しめた物語でしたが、今作ではエージェントたちを管理する側になり、広い視点からの物語が楽しめるという新たな段階の物語の展開が楽しめました。

 ただ、これまでの黒田のエージェント的な面白さが弱まった感じはちょっと残念。しかし、黒田シリーズの展開的にこうなるのは必然かとも思います。

 それに、そうはいっても、この物語展開の仕組みも面白いものでした。そして、ちょっと落ち着いた感も受けました。
 これまでもどこか落ち着きつつも勢いがありましたが、今回は新たな段階での落ち着き感というか、これが今後のシリーズにどういい意味になるのかが気になります。

6/10)

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