ちょっと不思議+物語の筋がいい感じで合わさり楽しめた、小説『陽気なギャングが地球を回す』(伊坂 幸太郎)

 ちょっと不思議な要素を含んだ安定した面白さを楽しめた一冊でした。

小説『陽気なギャングが地球を回す』(伊坂 幸太郎)

「嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった……はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうごとか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ! 奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス!
(小説のあらすじより)」

 銀行強盗団が主人公で、そのメンバーがちょっと不思議な能力を持つというものでした。

 伊坂氏の小説は、毎回、ちょっと不思議な感じが盛り込まれており、その不思議さを感じたくて読んだりします。今作でもそのちょっと不思議さを味わえつつ楽しめ、その物語展開を楽しめました。

 メンバーそれぞれに独特な魅力がありますが、中でも嘘を見抜く名人の成瀬の魅力が面白かった。リーダー役で冷静沈着さと先を読む力には、読んでいても展開を楽しめました。
 と同時に、ちょっと「こうなるのかな?」っていう予測が当りつつ、それがいい意味で、やはり裏切らないものになって、安定した面白さになっていました。

 伊坂氏の不思議ワールドが楽しめつつ、今作ではちょっとした物語の筋もきちんと楽しめる内容でした。

6/10)

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