独特な雰囲気の主人公とじっくり読ませる構成で読み入った、小説『ロング・グッドバイ』(レイモンド・チャンドラー)

 レイモンド・チャンドラーの小説を初めて読みましたが、じっくりな展開で面白かったです。

小説『ロング・グッドバイ』(レイモンド・チャンドラー)

「私立探偵のフィリップ・マーロウは、億万長者の娘シルヴィアの夫テリー・レノックスと知り合う。あり余る富に囲まれていながら、男はどこか暗い蔭を宿していた。何度か会って杯を重ねるうち、互いに友情を覚えはじめた二人。しかし、やがてレノックスは妻殺しの容疑をかけられ自殺を遂げてしまう。が、その裏には悲しくも奥深い真相が隠されていた・・・・・・村上春樹の新訳で話題を呼んだ新時代の『長いお別れ』が文庫版で登場。
(小説のあらすじより)」

 ボリュームがある内容でした。

 これまで結構、スマートで読みやすい物語を読んだりしてきて、こうした物語もすごく面白かった。
 物語は、スマートでリズミカルでテンポがいいとはいえません(笑)。それとは逆でゆっくりとじっくり一コマ一シーンを大事に展開していくようで、それがまた重厚で楽しめました。
 この物語の展開というか、じっくりなようなテンポのおかげで、物語で起きる出来事ややりとりがじっくり楽しめ、そこがまた重みや深みにもつながっているように思います。
 じっくりと読ませるようで、そこから読んでいて、物語に入り込んでいくことができ、そこが堪りませんでした(笑)。

 主人公のフィリップ・マーロウが独特な雰囲気を持っていて、その独特さと物語の展開の仕方がマッチしていて、読み応えがありました。

7/10)

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