クライマックスで一気に時間を忘れました、小説『死んだライオン』(ミック・ヘロン)

 クライマックスで一気に時間を忘れました!

小説『死んだライオン』(ミック・ヘロン)

「一人の元スパイが心臓発作で死んだ。その死に疑惑を抱く者はいない……ジャクソン・ラム以外は。スパイは死ぬまでスパイだ。スパイが死んだなら、そこには必ず何かがあるはずなのだ。はたせるかな男はメッセージを遺していた。ただ一語〈蝉〉――それは旧ソ連の幻のスパイにかかわる暗号だった! ラム率いる〈泥沼の家〉の落第スパイたちが、動き出す。『窓際のスパイ』も続く会心の痛快作。英国推理作家協会賞受賞!
(小説のあらすじより)」

 物語は上記のあらすじですが、展開はクライマックスまでは、点がそれぞれ展開され、くらまいっくすで一気にそれぞれの点がつながって、読み入らせられました!
 それぞれの点がそれぞれ展開する構成になっていましたが、それぞれの点がそれぞれの人だったりするので、その人の動向とモノゴトがどう展開するか、楽しめつつ、クライマックスでのそれらが合体する展開は本当に見事です。

 それぞれの点が、ちょっと淡々としていたことが、少しだけ淡々と読み進めることになり、ちょっと読み難さを感じつつはあるかもしれませんが、苦痛ではなく読めるのでそれはいいとしても。
 それでも、その仕掛けがクライマックスを本当に面白くさせてくれます。

 そうはいっても、やはり、登場人物の魅力さはGood。ジャクソン・ラムはどこまでできる人なのか、物語を通してその魅力は膨らんでいきます。
 キャサリンやホー、カートライトなども魅力的な存在で、物語を面白くさせてくれました。

 クライマックスが時間を忘れて現実の生活を忘れるぐらい、読み入るものでした。

7/10)

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