読者が読みながら考え変化させる何かを感じた、小説「五分後の世界」(村上 龍)

 タイトルから勝手に私が「こんな感じの物語かな」っと勘違いして読みましたが、面白かった!

小説「五分後の世界」(村上 龍)

「オレはジョギングしていたんだ、と小田桐は意識を失う前のことを思った。だが、今は硝煙の漂うぬかるんだ道を行進していた……。五分のずれで現れたもう一つの日本は、人口二十六万に激減し地下に建国されていた。駐留する連合国軍相手にゲリラ戦を続ける日本国軍兵士たち――。戦闘国家の壮絶な聖戦を描き、著者自ら最高傑作と語る衝撃の長編小説。
(小説のあらすじより)」

 実はタイトルから「こんな感じかな」って思って読みましたが、それは全然違っていました(笑)。本のあらすじをろくに読んでいなかったわけで。。。
 というのも、主人公はある時、五分後の世界を見れる能力を手にして、その能力を使い、何がしかの物語が展開していくのかな、って勝手に勘違い(笑)。
 上記の「小説のあらすじ」からもありますが、私が勝手に勘違いした物語とは違います(笑)。

 とそれはいいとして、本題。
 物語を読んでいくと、いろいろと考えさせられつつ、物語を楽しめました。五分後の世界で、主人公や世界、人々はどうなっていくのか、など、物語を通じて、世界情勢や社会、などあり方や行方を考えさせられつつ、物語の展開から現実を見るスイッチのようなものがあるように感じました。

 ただ、物語の環境を理解するまでがちょっと大変かも。そして、文章もちょっとが読み難さもありつつ。
 それでも、物語を読み進めていくうちに、それも苦痛ではなく、次の展開が気になり、物語の展開や登場する世界や人々、主人公がどうなっていくのかが、気になり読み入りました。

 読んでいると、読んでいる自分に、「あり方」というものを考えさせ、自分を変化させる影響がある小説。過去に村上龍氏の小説「愛と幻想のファシズム」を読みましたが、その時もすごく衝撃を受けたのを覚えています。同じような感じがあったのを覚えています。

 何か人生に変化を考えさせるきっかけになる物語で、最後まで物語を通じて、そのキーを考えさせつつ、楽しめる作品でした。

7/10)

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