気軽に楽しめる長編ミステリー、小説『ガソリン生活』(伊坂 幸太郎)

 様々なトラブルに巻き込まれる主人公の家族を、車の視点から楽しめる物語でした。

小説『ガソリン生活』(伊坂 幸太郎)

「のんきな兄・良夫と聡明な弟・亨がドライブ中に乗せた女優が翌日急死! パパラッチ、いじめ、恐喝など一家は更なる謎に巻き込まれ……!? 車同士がおしゃべりする唯一無二の世界で繰り広げられる、仲良し家族の冒険譚! 愛すべきオフビート長編ミステリー。《解説・津村記久子》
(小説のあらすじより)」

 車の世界があったら? そんな世界を垣間見れたりする物語。といっても、車は人間の行いや車自身をどうすることもできず、人間には話声は聞こえない。車同士がお話をするというもの。
 そんな設定なのですが、車からの人間へのイメージや思いがわかったようで面白かった。それに車同士の会話がまた物語を面白くしています

 物語は結構、気軽に読める感じ。ただ、楽しめる半面、ちょっとその車についての設定がもう少し……っという感じもありました。そのもう少しを越えてしまえば、「設定上変になるのかな?」っとも思い、今の設定もわかります。
 物語は普通の家族がトラブルに巻き込まれてしまい、何とかトラブルを解決していくという展開。主人公・家族の弟の亨の存在が面白く、トラブル解決などで亨の行動(考え)が魅力的。といっても、家族の何気ないやり取りも物語を和やかにさせてくれ、それが気軽に読める要素になっています。

 私はタイトルで「面白そうだな」って買い、読後にあらすじを読んで「ミステリー」と書かれていたのを見て、「確かにミステリーだな」っと(笑)。実はあまりミステリーを読まないのですが、こういうミステリーだったら「面白く読めるな」っと思います。

6/10)

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