いつもの雰囲気・ノリの寅さんが味わえ、学問に目覚めた寅さんを楽しめた、映画「男はつらいよ 葛飾立志篇」

 いつもの寅さんのノリが楽しめました。

「ある日とらやに、最上順子(桜田淳子)と名乗る女子高生が山形からやってきた。彼女は、かつて寅次郎が無一文で行き倒れかけていたときに、ただで食事をごちそうしてくれた食堂で働いていた女性であるお雪の娘であった。毎年欠かさず手紙や少しばかりのお金を贈ってくれるので、順子は会ったことのない実の父は寅次郎ではないのかと思い、葛飾柴又へやって来たのである。そこへ運悪く寅次郎が帰ってきて誤解した車家一同と一騒動起こるが、寅次郎が初めてお雪と会った時には既に赤子だった頃の順子がいたため、潔白は証明される。しかし、次の瞬間に順子の口から、お雪が昨年病気で亡くなった事を知らされる。

墓参りに行くべく山形へ向った寅次郎は、お雪の墓のある寺の住職(大滝秀治)から、お雪には学がなかったために悲惨な人生を送った経緯を聞かされる。寅次郎と同じく東京から商売をしに来た、ちょっと外見のいい事を鼻にかけたろくでなし男に言いくるめられ、関係を持った末に子供を産んでしまったのである。その男との間に生まれたのが、順子であり男はお雪が自分の子供を身篭ったと知るや否や、そそくさと逃げ出してしまったのだという。これを機にお雪同様に学のない寅次郎は、学問を学ぶために勉強をしなくてはならないと感じながら、葛飾へと帰っていく。

ちょうどその頃、とらやに御前様の姪に当たる筧礼子(樫山文枝)が下宿することになった。ただでさえ、容姿端麗な礼子に好意を抱く寅次郎は、礼子が大学で考古学の助手をしていることを知ると、さらに強く憧れた。礼子に気に入られるため、というより何とか接近するためには、これはもう学問しかない。そう考えた寅次郎は柄にも無く一念発起して、礼子を家庭教師役に学問を修めるために猛勉強を始めるのであった。ところが、何がなんだかサッパリ判らない。日ごろは威勢のいい寅次郎も机を前にすると妙におとなしくなり、しまいにはヤケクソでテキヤの口上を口にする始末であった。礼子にすれば「寅さんはおもしろい人」に過ぎなかったのだが、寅次郎の心は例によってときめいていたのであった。数日後、とらやに田所(小林桂樹)が現れ、寅次郎と意気投合するのだった。
(Wikipediaより)」

 今作を見る前に、前作(第15作)「寅次郎相合い傘」を見まして、いつもと違った雰囲気・ノリの寅さんを楽しめ、ちょっと新鮮な感じを味わったわけですが、続いて今作を見たら、いつもの寅さんの雰囲気・ノリが味わえました
 私としては、このいつもの寅さんの雰囲気・ノリの方がしっくりきて楽しめました。もちろん、「寅次郎相合い傘」もすごくいいです。

 寅さんの映画は、どこか下町の癒しの雰囲気が楽しめるもので、そこに人情や人生をちょっと考えさせてくれるものになっているのがGood。
 今作でも、寅さんが人生で厳しい時にお世話になった人に対して思いという熱い想いが伝わってきました。

 物語ははじめの方の展開と、途中からの展開と、2つのテーマが盛り込まれていました(物語はつながっています)。
 この物語構成はいいんですが、はじめの展開とその行方がちょっと唐突過ぎた感じはありましたが、それでも十分楽しめました。
 はじめの展開についての寅さんのいい話を、周辺人物がちょっとおかしくしてしまうシーンは、「ちょっとひどいかも……」って思いつつも、楽しめる要素になっていました。

 そして、やはり、寅さんの恋は今作でも健在で、その行方は今作ではいい感じのデキ。クライマックスの展開は、寅さんの仕事の切なさ・仕方なさと、家族の対応や感じ方がまた人生を送る上でもちょっと考えさせられるものでした。

 今作では寅さんが学問に目覚めたのですが、それがまたいい感じ。勉強の途中から寅さん節が炸裂したり、学者(先生)と寅さんの関係の行方はすごく見物でした。

8/10)

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