時代小説を熱く面白くかんじさせてくれた、小説「超高速! 参勤交代」(土橋 章宏)

 これは面白かった! 小説のタイトルでちょっと手に取ってみましたが、当たり! っでした!

小説「超高速! 参勤交代」(土橋 章宏)

「東北の湯長谷藩は、ある日お上から謂われのない難癖をつけられ、急遽5日以内に江戸へ参勤せよと命じられる。叛けばお取り潰し必定。――時間がない。財政難の小藩には費用も、行列を組む人手もない。心優しき藩主内藤政酵醇は知恵者の家老と共に策をこらす。妙案と頓智で難所を切り抜けていく殿と家臣の爽快劇!
(小説のあらすじより)」

 参勤交代は、各大名が反乱を起こさないようにするためと聞いたことがあります。
 その参勤交代の舞台にした物語となっており、ありえない短い期間で「参勤交代をしろ!」っというもの。しかも、財政難でお金もない藩に、その命が下された。

 それも参勤交代をただすればいいというわけにはいかないみたい。
 要所要所できちんと行列を行い、「きちんと恥のない参勤交代を行っていますよ」って証拠を示さないといけないみたい。
 そういうことなどをおさえた上で、参勤交代を行って江戸に行かないといけない。

 それで、物語は仙台付近(?)から江戸までを5日で行き、徳川吉宗に会わないといけない。もし、遅れたりすれば、藩が潰されてしまう。しかも、その命が突然で、どうやら金目のモノを隠しているように見えたみたいでそれが問題に・・・・・・。そうじゃないのに、命が下ったので、命をクリアするしかないという展開。そこには、江戸のある上の方がよくないことを企んでいるみたい。
 通常では5日では無理なものを、何とかしないといけない。何とかしなければ、藩が潰され、その良くないことを考える輩がのさばってしまう。

 果たして、どうなるか?

 はじめから、その面白さは出ていました。
 主人公も登場人物も魅力的で、それぞれの持ち味が生かされ、主人公の魅力がそれに引き立ち、さらには、それらが融合しチームワークがうまくあらわされていました。そんな魅力的な登場人物の上手い具合の融合と展開の物語を、読んでいると熱くなり、感情移入して夢中になって読み入っていました。
 先に述べた参勤交代の条件(?)をどうクリアするか、も見所で面白かった。ただ、もうちょっとパンチが欲しい気もしました。

 それでも、十分に楽しめましたし、物語はうまくまとめられていると感じました。
 それに、ただ何でもハッピーエンドではなく、うまく悲しみも表向きなハッピーだけではなく、こういうエンドもきちんとハッピーエンドだよっていうのも盛り込まれていました。

8/10)

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)