思考思索・やり取り、ゆっくりした展開に知らないうちに読み入っていた、小説「罪と罰(上・下)」(ドフトエフスキー)

 初めてドフトエフスキーを読みましたが、気づいたら読み入っていました。

小説「罪と罰(上・下)」(ドフトエフスキー)

「鋭敏な頭脳をもつ貧しい大学生ラスコーチニコフは、一つの微細な罪悪は百の善行に償われるという理論のもとに、強欲非道な高利貸の老婆を殺害し、その財産を有効に転用しようと企てるが、偶然その場に来合わせらその妹まで殺してしまう。この予期しなかった第二の殺人が、ラスコーリニコフの心に重くのしかかり、彼は罪の意識におびえるみじめな自分を発見しなければならなかった。
(小説「罪と罰(上)」のあらすじより)」

「不安と恐怖に駆られ、良心の呵責に耐えきれぬラスコーリニコフは、偶然知り合った娼婦ソーニャの自己犠牲に徹した生き方に打たれ、ついに自らを法の手にゆだねる。――ロシヤ思想史にインテリゲンチャの出現が特筆された1860年代、急激な価値転換が行われる中での青年層の思想の昏迷を予言し、強烈な人間回復への願望を訴えたヒューマニズムの書として不滅の価値に輝く作品である。
(小説「罪と罰(下)」のあらすじより)」

 今の小説の雰囲気に慣れていると、「読みにくいかな~」っと思っていましたが、(若干、読みにくさはありましたが)面白く読み入るました。
 今の小説の展開のようなリズミカルな感じに慣れていると「ちょっと・・・・・・」な感じは確かにありますが、この物語展開のペースといいますか、思考思索の展開のゆっくりさが実に面白いです。

 主人公や登場人物の思考・思索がすごく、その思考・思索の展開が本当に面白かった。
 登場人物とのやり取りも、そのゆっくりしたようなテンポは変わらずに、その雰囲気に飲み込まれていきました。そのやり取りの長さは一見、読みにくそうに感じますが、読んでみるとその繰り広げられる展開に夢中になっているのに気づきます。
 そうして、主人公や登場人物の行方を、ちょっと一歩引いた感じで夢中にさせてくれました。

 リズミカルなわかりやすい物語展開もいいですが、こうしたゆったりした物語の展開の醍醐味を味わった気がします。

8/10)

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