期待を裏切らないさらに先の展開が楽しめた、『史上最強の大臣』(室積 光)

 「史上最強の~」シリーズ(?)。その第2弾となる今作は、「大臣」ということでしたが、今回もまた読み応えありでした!

 北朝鮮が核ミサイルに燃料注入の危機に際し、京都に隠れていた「本物の内閣」が登場した。二条総理を中心に事態を収拾。京都に帰った内閣のもとに、全国学力テスト最下位に悩む大阪府知事がやってきた。たっての依頼で、二条内閣は裏方として教育問題に取り組むことに。しかし、京都御所に忍者が放たれ閣議を盗聴。二条内閣の大阪府への協力が白日の下に。そしてニュース番組で、二条内閣は軍国教育を推進させていると猛烈な批判を浴びる事態に発展。さらには、全国連なる怪しい団体まで登場し、大阪は一触即発の事態に。果たして史上最強の内閣の行く末は?
(小説のあらすじより)」

 この「史上最強の~」シリーズは前作が1作目で、「史上最強の内閣」という京都にいた本物の内閣が切り札となって登場して、日本の危機的状況を救うという物語。その物語展開は痛快で、現実の社会を考えるきっかけにもなり、面白く物語を楽しめるものでした。
 今作は2作目となり、「史上最強の大臣」ということで、国内の教育問題を取り上げる物語。1作目がすごかったので、2作目はちょっと不発に終わるかも……という懸念もありつつ、期待して読み始めました。

 正直、ちょっとその懸念は少し顔を出したりしたのですが、その不安は見事に裏切られました。
 今作もユーモア溢れる展開で物語を面白おかしく楽しめるだけではなく、社会の問題(今回は特に教育に関すること)を考えるきっかけになるものでした。

 クライマックスの展開は、「なるほど~」、勝ち負けということではなく建設的な議論へ、という展開でGoodでした。しかし、やはり、この小説きちんと期待をしていたことをクリアくれます! 期待したことをきちんとおさえてくれること、それが変な感じにおさえるということではないことがさすがだなって感じました。

 今後の続編、登場している閣僚達の物語も是非とも見たいもので、今後の続編も期待大です!

8/10)

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