署長となった竜崎が、署という舞台の問題でも変人振りを発揮! 『果断 隠蔽捜査2』(今野 敏)

 またしても、主人公の竜崎の魅力にやられました!

長男の不祥事により所轄へ左遷された竜崎伸也警視庁は、着任早々、立てこもり事件に直面する。容疑者は拳銃を所持。事態の打開策をめぐり、現場に派遣されたSITとSATが対立する。異例ながら、彼は自ら指揮を執った。そして、この事案は解決したはずだったが――。警視庁第二方面大森署署長・竜崎の新たな闘いが始まる。山本周五郎賞・日本推理作家協会賞に輝く、本格警察小説。
(小説のあらすじより)」

 1作目の『隠蔽捜査』で竜崎の堅い変人さに夢中になり、今作もその魅力を期待して読んでみたら、その期待は決して裏切りませんでした!
 正論かもしれないが、その竜崎の信念を貫く姿勢が、物語の展開を気にさせるもので、「竜崎が事件や社会の問題に対してどう対応していくのか」ということがすごく気になり物語を面白くさせています。
 つまり、竜崎の行動に希望を感じつつ、物語を読むことに夢中になってしまうのです(笑)。

 今作の物語は、前作の続編となり、竜崎は署長へと左遷されます。署を舞台に署長職の主人公が事件やトラブル、警察官の世界の問題に直面していく物語です。それだけではなく、主人公の家庭の問題もあり、物語は余談を許さないボリュームとなっていました。

 物語の展開はテンポも良く、ちょっとした緊張感も味わえるもので、読んでいてもその臨場感があるのがすごくGoodでした!

9/10)

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)