発想が面白く緊張感溢れた展開で読めた『黄金の銃を持つ男』(イァン・フレミング)

 物語の序盤から「どうなっているの?」・・・・・・そして、「どうなるの?」っていう展開で面白かった!

任務中に失踪していたジェイムズ・ボンドが突如帰国した。報告を受けるべく迎えたMを襲うボンドの改造銃――彼は失踪中に洗脳されたらしい。重罪は免れ得ないボンドの復帰を図るMは、再洗脳後殺し屋スカラマンガの調査を命じた。この男こそKGBの命で西側情報部員の暗殺を行う長年の恐るべき宿敵なのだ。敵の本拠地キューバに潜入したボンドは、名を変え敵側組織に潜り込んだ。だが、わずかな隙から彼は正体を知られてしまい、きらめく黄金銃が彼を追う……果して死地からの脱出なるか? スパイ小説史上に輝くシリーズの掉尾を飾る迫力篇
(小説のあらすじより)」

 まさか、ボンドが洗脳されて味方を襲うというのにはビックリ!? その後の展開が気になる物語構成で面白かった。
 この発想が面白く、イァンの物語の構成のテンポの持ち味の良さが、物語をさらに楽しめました。

 それに、「敵をどうやってやっつけるのか?」という魅力が今作でも楽しめるものでした。今作の敵・スカラマンガの銃を使う速さや銃の威力では、敵側に有利な状態に対し、「どうクライマックスを展開するのかな」っと思いながら、物語の展開を楽しめました。
 クライマックスの緊張感溢れる展開と、スカラマンガの勢いに対してのボンドの内心は見事!? 読んでいる私の方も、そのスカラマンガに対しての恐怖が伝わってきて、「どうなってしまうのか?」と緊張しながら引き込まれていきました。

 正直、この007シリーズは好きなんですが、どこかスタンダードかつ軽さがあるのが、「ちょっと……」っていうのは思っていました。まぁ、これがいいんですが(笑)。
 でも、今作はそうした要素が大当たりで、はじめの始まり方の発想が面白く、物語に深みを持たせたのではっと感じさせます。

7/10)

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)