地味な展開が衝撃さはないがそこそこ読ませた『窓際のスパイ』(ミック・ヘロン)

 小説のタイトルで、気になりました。

<泥沼の家>と呼ばれるその部署は、英国情報部の最下層だ。不祥事を起こした部員はここに送り込まれ、飼い殺しにされるのだ。若き部員カートライトも訓練中のミスのせいでここに放り込まれ、連日ゴミ漁りのような仕事をさせられていた。もう俺に明日はないのか? ところが英国全土を揺るがす大事件で、状況は一変した。一か八か、返り咲きを賭けて<泥沼の家>が動き出す! 英国スパイ小説の伝統を継ぐ新シリーズ開幕
(小説のあらすじより)」

 物語の展開は白熱な展開というより、もっと地味な感じで展開。なので、スリリングさやワクワク感を求めると残念に感じてしまうかもしれません。
 あらすじにもあるように、「状況は一変した」とありますが、それがちょっと衝撃に欠けていたのが残念。

 そういいつつもそこそこ面白かったです。窓際に追いやられたスパイ達があることをきっかけに、「問題を解決する」という一つの目的に協力していく。ただ、ちょっと「無難な展開の仕方だったかな」っと感じます。
 登場人物もどこか普通な感じでそこから夢中になるようではなく、逆にちょっと気になった人物が「あらっ」て感じで・・・・・・。それに、主人公や上司の人物像の深堀ももっと展開が欲しかった。
 「何かがあるな!」って感じさせるのですが、今回だけではその謎は明かされなかったのが、「もうちょっと欲しかったな」っという思いです。
 ただ、続編もあるみたいで、「ここから深い背景が出てくるのかな」っと思い、ちょっと納得。

 物語の展開は地味な感じですが、そこそこ読み込ませてはくれます。普通に面白かったです。

5/10)

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