あの世界大戦をドイツ側の人から見た人生、『ヴィンター家の兄弟(上・下)』(レン・デイトン)

 物語は淡々と展開していきますが、自然に物語に引き込まれました。

ベルリンの富裕な銀行家の子として生まれたペーターとパウリのヴィンター兄弟は、若くして第一次世界大戦に従軍する。だが、過酷な戦争が終わった時、彼らが忠誠を誓った皇帝は退位し、第一級の強国だったはずのドイツ帝国は崩壊した。社会主義革命の暴動、大インフレの中、ヒトラーのナチが登場し台頭していく。――20世紀前半のドイツを舞台に、二人とその家族の波瀾の生涯を描く。
(小説「ヴィンター家の兄弟(上)より」

父の事業を継いだペーターの妻はユダヤ系アメリカ人だった。ナチに逮捕された彼女の釈放をかちとるべくペーターはアメリカへ渡る。一方パウリは父の庇護を失い、ゲシュタポの弁護士となった。第二次世界大戦が勃発し、ペーターは連合軍情報部の連絡員となって故国に潜入する。――とうとうたる歴史の流れを克明に辿りながら、揺れ動く時代に生きた人びとの姿を重厚に描く長編小説。
(小説「ヴィンター家の兄弟(下)より」

 第一次世界大戦、第二次世界大戦の騒然とする時代を、ドイツの側から展開される物語。その時、ドイツのある兄弟はどう時代の流れに向かって、どのように人生を歩んで行ったのかということを楽しませてくれる物語でした。
 兄弟のちょっとした人生物語で、淡々と物語が展開していきますが、それがいつの間にか物語に引き込まれているような内容となっています。

 乱世の時代とドイツの事情を物語を通じて展開されていました。 ワールドな世界観を入れつつ、舞台はドイツで、そのドイツがあの戦争へと向かっていく社会環境の中、兄弟が直面するモノゴトを通じて、ドイツの人々への環境を感じるものでした。

6/10)

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