歴史・伝統を続ける難しさ

 ドラマ「あすなろ三三七拍子」。大学の応援団の存続が危ういという状況で、主人公が会社からの命令により、応援団存続のために応援団団長となり奮闘するという物語。
 最終回は主人公の暴力事件が問題になり、廃部の危機に陥る展開。しかし、主人公に影響された人、主人公に影響を与えた人達が助け合って、物語はGoodな展開へと。
 その最終回の危機的状況で、ついに主人公もOBも、諦める瞬間のシーンがありました。OBがはなった「58年の伝統」という言葉、これがすごく心に突き刺さってきました

 伝統文化、そして、歴史というのは、私達の生活の中で何気なく存在していたりしますがなかなか感じられないことでもありますよね。伝統とかを意識すると、京都といったところの有名な神社とか有名なお茶碗とか、まぁ、観光旅行で行くところといったイメージがあったりしますよね。
 そういったものも伝統や文化、歴史であると思いますが、実は私達の生活でもそういったものは存在していたり。今、当たり前になっていることが、実は伝統や文化、歴史の一部だったり。そう考えるとすごいことだと感じます。

 その伝統が長きに渡って伝え続けられ、今でも存在しているということがすごいことだと思います。
 大切なモノやモノゴトを伝え続けて、さらに発展させていくことって本当に難しいものです。そのいい例がブームですよね。ブームを起こすまでに絶え間ない、伝え続け発展していくことが行われており、そうしたことが広まってブームになります。
 そして、ブームが去った後がまた大変。ブームが去れば、「もう古くなった」とか「なくなったの?」というぐらい存在感がなくなったり、次のブーム一色になったりします。
 しかし、ブームが去ったからといって、それの魅力がなくなかったかというと、全然そうではありませんよね。ブームになること自体がすごい意味のあるものだったということですが、本当にその意味を感じるのは、その後も続けている人が感じることでもあるのでしょう。

 伝統って、そういうことの積み重ねで深くなっていき、続けられていくのでしょうけど、それを続けていくということは本当に難しいものです。
 そうしたことから、今の生活にある様々な当たり前にあるモノゴトって、すごいことの集まりなんですよね。