現場の地域のおまわりさんのイメージで展開される、『鬼手 世田谷駐在刑事・小林健』(濱 嘉之)

 警視庁情報官シリーズとは違い、今度は現場の警察官目線の視点で、違った物語構成で楽しめました。

日本有数の高級住宅地にある学園前駐在所を守るのは、山手西警察署の小林健だ。彼が全国に名を馳せる暴力団捜査のエキスパート“鬼コバ”であることは、まだあまり知られていない――持ち前の機動力と情報力で、芸能人やIT長者と暴力団の繋がりを摘発した小林が遂に挑んだのは、未解決の「一家殺人事件」だった。
(小説のあらすじより)」

 今回の目線は、単純にいうと交番のおまわりさんのような視点。駐在所と交番は違いますが、そんなイメージです(笑)。
 物語も警視庁情報官シリーズとはちょっとリズムが違った構成で、主人公の背景がわかり、物語に入り込めます。
 駐在所で、地域の様々な事件と人間関係が繰り広げられ、そして、主人公の事件に対する捜査のイズムが盛り込まれて、物語が展開されています。そうした要素が、それぞれに短編小説のように展開されるのですが、それらが一つの物語としてつながっており、長編小説として楽しめました。

7/10)

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