ジブリ特有の不思議な雰囲気で大切な何かを、映画「借りぐらしのアリエッティ」

 ちょっとした不思議な物語。

古い家の台所の下に住み、暮らしに必要なものはすべて床の上の人間から借りてくる借りぐらしの小人たち。そんな小人一家の14歳、アリエッティは、好奇心と伸びやかな感性を持つ少女。だが、人間に見られないよう、目立たないよう、つつましさと用心深さを求められる毎日を送っていた。
(ネタバレ注意です)

 スタジオジブリの作品ということで、ちょっとした不思議な物語で、どこかちょっとした夢を見せてくれます。
 舞台は、小人一家のスケールで展開されるといってもいいでしょう。小人目線ではどこかスケールが大きいのですが、人間にとってはすごくちょっとしたところ。でも、それがまたいい感じで、その中で小人と人間の関係から、大切な何かを感じさせてくれました。
 物語の展開は、うまくいかないことに対して、「やはり、こうなるのか」って思いつつも、それがやはり必要なことでそうなる意味を理解もさせてくれる展開。
 悪者役がいるような展開ですが、その悪者役になってしまった人も実はそうではない、ということを考えてみれば理解できる。もちろん、自分がそうなるのは困るでしょうが、その人も何かの理由があって、そういう行動に走っている。その人なりの理由があるといえばそうかもしれませんが、今回の場合は悪いことに利用してやろうというのではないんではないか、ということ。そして、その人からはそう見られる要素もあるのだろうっと。それでも、やはり、あまり良いイメージはわかない悪者役になってしまいましたが。

 物語の展開は、いい感じで見ていて面白い。
 ジブリ作品の独特な雰囲気があって、それがいい感じで物語に入り込めました。
 ただ、ふと思ってしまったのが、映画のタイトルからもあるけど、「借りぐらし」ということについて。借りるというのだから、「きちんと返すのだろうか?」と(笑)。つまり、借りたものは返す。それか、何かで返すというようなサイクルになっていないといけない。
 そこを突き詰めると、人間には見られてはいけない、存在を知られてはいけない、ということなら、どうなるのか?(笑)
 まぁ、今回は少年に勇気を与えることになったから、いいのでしょうね。

 それにしても、主人公の小人のアリエッティはいい感じで魅力的な存在でした。

6/10)

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