今後の行方を考えるヒントがたくさん盛り込まれていました、『新・帝国主義時代を生き抜く インテリジェンス勉強法』(佐藤優,荒井和夫)

 勉強法というか、世の中の情勢を分析した内容でした。

『知の巨人』×『情報のプロフェッショナル』
これが世の中を動かす、新しいルール!!
王制に回帰する世界、東京に迫るイスラムテロ、分裂する中国、個人参戦によるサイバー戦争……
今、何を見て、どう分析し、いかに行動するべきか!!!

(本より)」

 最近の情勢をどう見るか、そのヒントがたくさん盛り込まれていました。アベノミクスや世界の動向の行方のヒントが、様々なところに盛り込まれていて、今後の動向についての考え方がわかりやすく、語られております。
 対談方式で、文章もすごくわかりやすい構成になっています。

 興味深かったことは、
地政学の問題として、大陸国家海洋国家の2つがあり、日本は島国で海洋国家になる。海洋国家が提携できるのは、磁石のNとSが引き合うように大陸国家になる。逆に、海洋国家が常に警戒すべきは、同じ海洋国家になる。
 江戸時代の鎖国の時にヨーロッパ諸国の中でオランダとだけ関係を持ったのは、オランダが当時世界最大の海洋国家だったから。それは、国を閉ざしてもオランダとはぶつからないようにしたということ。つまり、「海洋国家とは事は構えない」という日本の戦略を持っていた。

・今回の福島第一原発事故の処理の過程で、日本のロボット技術力が飛躍的に上がるのではということ。
 日本は今のところ、産業用ロボットや介護ロボットの分野で世界のトップを走っている。東電は、アメリカのロボットの威力を見て、国内のメーカーに発注。もともとベースの技術力はあるから、あっという間にアメリカを凌ぐレベルに達するだろうと。

・研究用の原子炉は首都圏にもたくさんあり、各大学の研究所が持っている。
 例えば、立教大学は横須賀に、関西では近畿大学で東大阪のど真ん中に原子炉を保有。企業では東芝が川崎に持っている。
 つまり、日本国内にこれだけ原子炉があるのに、原発のことだけが話題になるのは危ない。何か問題が起きる可能性があるのは、いろいろな実験をやっているところ。しかも、人口密集地であるということ。

・中国は北朝鮮に経済支援としてキャッシュは一銭も送っていない。口座凍結で「絞めている」というのはポーズを示しているだけ。
 中国から北朝鮮への最大の支援は、石油のパイプライン。中国はそのパイプラインを止めたことがない。このパイプラインを止めれば、ミサイルの燃料も作れなくなり、産業も全て止まってしまうという生命線。

7/10)

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