このシリーズ独特の雰囲気は健在でしたが、思わぬ緊張感で衝撃を受けた、『スマイリーと仲間たち』(ジョン・ル・カレ)

 淡々と展開されますが、それでも読み込ませる展開はさすがでした。

将軍と呼ばれる老亡命者が殺された。将軍は英国情報部の工作員だった。醜聞を恐れる情報部は、彼の工作指揮官だったスマイリーを引退生活から呼び戻し、後始末を依頼する。将軍は死の直前に、ある重要なことをスマイリーに伝えようとしていた。彼の足どりをたどるスマイリーは、やがて事件の背後に潜むカーラの驚くべき秘密を知る! 英ソ情報部の両雄が、積年の対決に決着をつける。三部作の掉尾を飾る本格スパイ小説。
(小説のあらすじより)」

 ジョージ・スマイリーの三部作も今作で終わり。
 淡々と物語が進められていく展開なんですが、知らず知らずのうちに引き込ませられる展開はさすが。
 クライマックスまでは、淡々と読み込ませておきながら、クライマックスで緊張感溢れる展開でした。この仕掛け、読んでいる側は一気に読むリズムを崩され、手に汗握るもので、引き込ませ効果抜群でした(笑)。

 物語全体として、どこか陰鬱とした独特な雰囲気で淡々と物語に引き込ませる、このシリーズ独特の雰囲気は健在でした。ただ、最後のクライマックスだけは思わぬ衝撃的な緊張感でドカ~ンと引き込ませられました。

(8/10)

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