中東情勢の裏側を、『シークレット・ウォーズ イランvs.モサド・CIAの30年戦争』(ロネン・バーグマン 著)

 中東情勢は今でも緊迫した状況なのは、報道を見ていてもわかります。その背景には、イスラエル、イラン、シリア、レバノンなどの諜報戦争も熾烈な状態だということが、本書でわかります。

イスラム革命以後、中東からのアメリカ追い落としとしてイスラエル殲滅に動き始めたイラン――石油の富を背景にヒズボラ、アルカイダなどのテロ組織を支援し、核兵器開発にも着手する。モサドとCIAはその野望を阻止すべく熾烈な諜報戦争を挑む。アメリカがイラクとアフガンでの対テロ戦争に手間どるなか、騙しの技巧、暗殺、自爆テロなどあらゆる手段を駆使するイランの攻勢は続き、核兵器開発の成功は目前に迫る。果たしてイスラエルはイランの核施設を空爆するのか? 10年におよぶ極秘データ収集と300人を超える関係者へのインタビューをもとに「インテリジェンス・ウォーズ」の実態に迫る!
(本書から)」

 国際情勢の背景には、絶えず熾烈な諜報戦争が行われます。今、その最前線ともいえる、熾烈な情勢の中にいるのが、中東地域。
 かつて、イスラエルは諜報を軽視したことで、自国が瀬戸際になったことを教訓に、諜報活動を重要な位置にしています。イスラエルの諜報活動は世界でもトップクラスとされていますが、本書でそのイスラエルでも苦戦を強いられる状態ということがわかります。
 様々な失策や失敗など、中東情勢の緊迫した状況の中、イスラエルが厳しい状況に追いやられたり、アメリカやEUへの影響も大きくなったり、と世界的な影響が出る、中東情勢。対テロなどに、中東情勢に取り組んでいったプロセスも書かれていました。

 現在でも、イランの核開発問題が大きな問題となっています。そうした、イランの核開発のプロセスと、それを阻止するプロセスなど、諜報戦争も熾烈な状況にあったということもありました。

 諜報活動の重要性は、本書でも読んでいて理解できますが、諜報戦争の恐ろしさも感じた本でした。

7/10)

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