東京にいるという、不思議な感覚(上)

 先日、東京ビッグサイトに展示会を行ってきました。展示会場で歩き回って、会場を後にして、ゆりかもめに乗って、新橋に向かいました。
 座席に座ると、歩きまくった疲れがドッと出て、軽い眠さとだるさに襲われ、意識はボ~ッと(笑)。ボ~ッとしながら、外の東京の景色を見ていると、何だか、不思議な感じに陥りました。

 ふと、窓の外から見る東京の街並み・・・・・・お台場方面から見る、海の向こうの高層ビル群・・・・・・その高層ビル群の街には多くの仕事と生活が行き交う空間がある(まぁ、お台場の方にも同じく仕事と生活空間がある)、そんなことを思ったら、何か自分が東京にいることが不思議に思えてなりませんでした。

写真=フジテレビ展望台から

 私は福井の中でも栄えている方の市街地に住んでいました。それでも、東京のような都会とは天と地ほどの差があります。そうして、大学生の頃は三重県の鈴鹿に住んでいました。それまで都会に住んだ経験もなく、都会で働いた経験もありませんでした。
 都会での生活は言ってみれば、憧れの生活でもありました(笑)。大学卒業後、3年は地元で働いて、そうして、東京にやってきました。

 東京にやってきた当日、早朝にバスが東京駅に到着。JR山手線に乗って、新宿まで行きました。何となく向かっただけでした。大きなバックパックと普通のリュックが持ち物。バックパックは邪魔になるので、コインロッカーに預け、何となく歩くことに。
 時刻は朝の通勤時間。徐々に通勤の人々が行き交っていました。何処に向かうかもわからず、新宿駅からとりあえず、池袋駅の方へと向かっていきました。高層ビル群が建ち並ぶ中をちょっと圧倒されながら、歩いて、すごく新鮮な感じの朝でした(笑)。そうこうしていると、池袋駅に着いてしまい、さすがにどうしようか?と考えたところ、東京タワーにのぼろうと、交番で行き方を教えてもらい、東京タワーに行きました。

 東京タワーの展望台から見る東京の街並みに圧倒されました。高層ビル群だけではなく、普通の建物が、展望台の向こうまで広がっていました。
 その時、東京のパワーを感じたのを覚えています。それだけ、多くの人々がいて、それだけ仕事をしており、生活をしているのだと。それが東京の街並みになって、あらわれていて、同時に、東京が展望台から見ている私に面と向かって、試しているように感じました。
 受け入れるか、弾き飛ばされるか。展望台から東京に圧倒されている私は、その向こうまで広がる東京の街並みを見て、自分の場所がこの広がる街並みに入り込めるのだろうか?っと不安になったりしていました。同時に、これが東京か~と感激もしていました。

 

写真=東京タワー展望台から(上京当日)

 そして、階段で地上に降り、レインボーブリッジまで歩いて、そして、歩いて渡り、お台場に行きました。
 その最中も、自分が東京の街を歩いていることに興奮しながら、不思議な感覚に陥ったりしていました。自分が今、東京で存在しているのが不思議でした。

 

写真=レインボーブリッジから

続く

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