アメリカの影響力とアラブの春の行方

 雑誌「外交(Vol.16)」の特集は「米国衰退論の神話と現実」。アメリカの影響力が低下しつつあるというのは、最近ではよく感じられると思います。それは、9・11に始まり、アフガニスタンとイラクへの戦争の結果からもうかがえ、さらには最近の中国の勢いからも、アメリカの存在感と比べてもそう感じざるを得ません。
 中東からアジアへのアメリカの比重転換からもわかるとおり、中国はアジアの中でも際立って存在感が高くなり、周辺国への影響力も強まり、さらには、海洋への進出など国際的なルールのようなことまでも、挑戦してきています。
 そうした中、アメリカへのリーダーシップを求める声も強まりつつも、そのアメリカの影響力低下が大きく注目されています。
 ただ、「「米国衰退論」は時代を画す――停滞の時代に繰り返されるブーム」の記事では、これまでも「米国衰退論」が大きな話題となった時期が何回かあったと。そうなると、今回もそれに適応できるのでしょうか? 特集では、いくつかの視点からこの問題を取り上げていました。
 といいつつも、中国とかとの関係はこれまでのやり方ではなかなか通用しなく、今後の中国との関係をどうするかということは、課題になることでしょう。
 しかし、アメリカの影響力が低下いしているのか、そう見えるだけなのか? 今後の国際情勢の行方にも大きく関係していることなので、気になるところです。

 「「民主化」よりも大きな地殻変動――アラブ諸国は「春」から「冬」に戻ったか」の記事では、「アラブの春」で中東・アフリカの民主化が進んだと思いきや、その後の展開はなかなか厳しい流れになっています。そこで、この「アラブの春」に厳しい視線が突き刺さりだし、「冬」に、、、という。ただ、果たしてそうなのか?
 すぐに、民主化できるとはなかなか厳しいのが現実なところだから、今の現状も含めて、一歩ずつ前に進んでいかないといけないのでしょう。

 「外交の“要諦” 第4回 外交における非言語的コミュニケーションの役割 その4 福荘と外交(上)――服装にまつわる二つの社会的機能」の記事。
 一見、どうとでもないことが、その裏にはメッセージがあるという、この連載、毎回、興味深く読んでいます。

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